ホーム > クリエイトの眼 > 第2回 「自分のアイデアで世界に挑む。そして世界にアピールできるスケールの大きさが魅力。」

クリエイトの眼

第2回 プロジェクトセンター システム4室 室長 山本 佳和

30年ほど前のことです。小学生だった私は、近所にある工場のイベントに出かけました。そこでは、最新鋭のコンピュータが設置され、流行していたインベーダゲームで遊ぶことができたんです。ゲーム好きな私は、夢中になって遊んでいましたが、突然、コンピュータが動かなくなったんです。どうやら押してはいけないキーを押したんですね。私は「壊してしまった!」と慌てましたが、係の人が慣れた手付きでキーを操作するとすぐにまた動き始めました。私の目には壊れた機械が生き返ったように映り、「コンピュータはすごい」と感動したことを覚えています。この時からですね、コンピュータのことをもっと知りたいと思ったのは。そして自然とソフトウェア開発の道に進みました。

プロジェクトセンター
システム4室 室長
山本 佳和
入社以来、カーナビゲーションのHMI開発現場に導入するツール開発を行なう。現場の声に耳を傾けることを徹底し、効率的で画期的なツール実現を目指す。第一線で開発に携わる一方で、チーム全体をまとめるマネジメントも担当している。

デンソークリエイトに入社する前は、航空宇宙分野の企業でプログラム開発を行なっていました。しかし、この分野は、審査基準などが厳しく、新しい技術がカタチになるまでにとても時間がかかります。私はもっと短期でモノづくりに貢献できる開発に携わりたいと考えるようになりました。そんな時、ソフトウェア開発はもちろん、自社でツール開発までを行なうデンソークリエイトを知ったんです。トータルに確立された開発体制に「ここなら自分の力を広く活かせる」と思い入社を決意。それから7年が経過した今、自分の知識や経験を思う存分に発揮できていると実感しています。

どこまでも広がるソフトウェアの可能性

私は現在、カーナビの画面づくりを支援するツール開発を担当しています。少し前までは、画面に表示する各種情報を手動で入力していました。しかし、技術の進歩が速く、年間の新機種発表は40~50種にもなりますから、その手法ではとても追いつけません。そこで私たちが開発現場のニーズを反映させて、効率よく開発を進められるツールを作るわけです。カーナビ開発そのものに携わっているわけではないので、普段は表から見えない仕事ですが、ツール導入によって開発のコストが下がる、スピードが上がるというように成果が目に見えて現れるとうれしいですね。

もちろん、ツール開発において、うまくいかないことや苦労することもあります。しかし、メンバーみんなで悩んで、試行錯誤を繰り返せば光は見えてくるものです。そういう過程も大事なんですよ。ソフトウェアの開発は、ひらめきやアイデアで可能性がすごく広がります。アイデア一つで生産性が飛躍的に向上したり、次の開発段階の提案にもつながる。また、今やカーナビの市場は世界規模ですから、世界にアピールできるスケールの大きな仕事ですね。
そして、さまざまなアイデアを開発に活かすためにデンソークリエイトには「3C(Change・Challenge・Charge)活動」があります。開発のメンバーが自主的に集まり、新技術の勉強会や、自己啓発のために時間を使うことができます。時には脱線することもありますけど(笑)。でも、自由に意見を交し合っているときこそ、「この部分、こうすれば変わるよね!」という良いアイデアが出ます。一人では思いつかないことでも、メンバーで力を合わせれば、実現できるんです。

開発の向こうのユーザーを想うことの大切さ

ツール開発に携わる者として、私は「現場を知ること」を心がけています。開発現場のことを知らないまま理想だけでツールを作ってしまうと、現場とのズレが生じてしまいます。そうならないためにも現場と意見を交換したり、普段からのコミュニケーションが大切ですね。技術面においては、とてつもない速さで進歩しているので、積極的に新しい技術を吸収する貪欲な気持ちや、好奇心は持ち続けたいですね。今あるものを「さらに良いものに」という思いがなくなったら、技術の進歩は止まりますから。

街の中にも開発のヒントはたくさんあります。例えば、友人が経営している居酒屋では、マニュアル化された対応ではなく、お客さん一人ひとりの気持ちを考えて接客しているんです。だからお客さんに慕われ、とても評判がいい。このような彼の接客姿勢が、ツール開発でも参考になりましたね。
私たちはアイデアを最大限に活かし、ツールというカタチにすることに全力を注いでいます。しかし、それが私たちの考えを押し付けるようではいけません。実際に使う人たちにとって、どうすれば使いやすいものになるかを考えなければ、本当に良いツールは生まれません。つまり、「使う人の立場になって開発する」、これが大切ですね。