エンジニアの声 05

ハードウェアの観点からデンソークリエイトを支えていきたい。

技術リソーセス部 ヘッド 服部 巧 (2016年入社)

情報通信系の大学で学んだのですが、担当教授が「ソフトウェアを理解するには、ハードウェアを理解する必要がある」という考えをもった方だったため、ハードウェア寄りの卒業研究を行いました。ゆくゆくはソフトウェアの世界に戻るつもりでしたが、ハードウェアをもう少しつきつめてみたいと感じて半導体を設計する企業に就職。そこで8年ほどキャリアを積みました。半導体の設計や検査に携わっていくうちに半導体を使う会社に興味を抱くようになり、会社が他社と合併することを機に転職を決意。転職フェアで当社のことを知り、入社を決めました。当社なら、これまで培ってきたソフトウェアとハード、両方の知見を活かせると感じたのです。

現在の自動車は、CAN通信を介した「車載ネットワーク」を利用して車両全体のECU間通信を行っています。当社はそのCAN通信の業務を行なっているのですが、私のチームはCANのソフトウェアを動かすためのハードウェアを構築し、セットアップを行う業務に取り組んでいます。ソフトウェアとハード両方がわかっていないと携わるのが難しい業務のため、これまでのキャリアが大いに役立っています。仕事の上で大切にしているのは「物事を憶測で進めない」ということ。納期の関係から機材とマニュアルが別々に届くことがあるのですが、実際の機材とマニュアルをきちんと照らし合わせないと正常に動作しないこともあります。きちんと手順を踏み、安定した環境をソフトウェアエンジニアに提供することを日々心がけています。

当社での仕事でやりがいを感じる瞬間は、お客さまや仕事仲間から頼りにされた時です。ほとんどがソフトウェア畑の方々なのでハードウェアに関する質問や相談をよくいただくのですが、自分の説明で納得してもらえると嬉しく感じます。ハードウェアの知見を期待されて入社した経緯もあるため、期待に応えられるよう新たな勉強も積極的に進めています。また、社内教育の講師をする機会を与えてもらっているため、そのチャンスを活かしてハードウェアの認識を改善していけたらいいですね。今後もハードウェアの観点から会社を支え、ソフトウェアのエンジニア達とどうすればうまく連携をとれるかを模索していこうと考えています。